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激映画批評

今月のオススメ


◆劇中歌で盛り上がりたい(60点)

 映画を小さい子と見に行こうというとき、男の子ならそれほど迷うことはない。アクション映画や時代劇やホラーなど、興味を引くジャンルがそろっている。しかし女の子となると、これが意外とセレクトが難しい。恋愛ものはラブシーンがあるから敬遠されるし、暴力シーンがあるものも避けたい。そのうえで、できれば夢中になってくれるような作品がいい。
となると、この春は「アナと雪の女王」(108分、アメリカ)ということになろうか。宮崎駿監督の引退作「風立ちぬ」を蹴散らしてアカデミー長編アニメーション映画賞を受賞した本作は、全世界的な大ヒットを記録し、アメリカ映画の歴代ランキングに登場するほどの高支持を誇る。
物語はアンデルセン童話『雪の女王』をベースにしたもので、二人の姉妹の兄弟愛を謳いあげるドラマ。氷を操る特殊能力をコントロールできず、はからずも王国から逃げ出し雪の女王となってしまった姉エルサを救うため、氷売りの男の助けで旅を続ける妹アナの冒険が描かれる。
ディズニーアニメらしくミュージカル仕立てとなっていて、劇中歌の「レット・イット・ゴー」は全世界で390万枚を超えるとんでもないヒットとなっている。映画館などで流れる4分間のミュージッククリップで聞いたことのある人もいるかもしれない。
お話としては平凡でひねりがなく、正直大人は物足りない。もっとも小さい子供たちにはかえって分かりやすいかなといった気もするが。だが、この歌が流れるシーンの完成度だけは相当なものがある。
姉エルサが能力の暴走により国にいられなくなり、故郷をすてて雪山で生きることを決意するこの場面は、そっくりそのまま例の4分間予告編に使われているがそれも納得のクォリティ。楽曲の良さと歌いやすさから世界中のユーチューバーのネタにもなっている。
その中には5歳とか7歳の女の子もいたりして外人連中のハマり度の高さがうかがえるが、日本語ボーカル(松たか子による)版もあるので、われわれも小さな娘さんと大盛り上がりできるはずだ。
おススメは、こうしたネット動画で歌だけ予習して、当日は3D版で迫力の音響と吹雪の立体感を楽しむやり方。春休みの行先候補の一つに是非。

■作品データ
アナと雪の女王
Frozen
2014年3月14日、2D/3Dにて公開
2013年/アメリカ/カラー/108分/配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン

監督:クリス・バック、ジェニファー・リー

声の出演:
クリステン・ベル
ジョナサン・グロフ
イディナ・メンゼル












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