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そんな彼なら捨てちゃえば?

◆そんな彼なら捨てちゃえば?(60点)

 愉快なタイトルの映画だが、本作はむしろ「捨てちゃえばいいカレ」にこそ見てほしい、ワル男なら爆笑必至のラブコメだ。

 だいたい、パンフレットの文章がふるっている。開くと女性のための24項目の"彼氏"チェックリストが書かれており、これが笑える。「電話をくれない」「家族に紹介してくれない」なんてのは苦笑レベルだが、「ワリカンが増えてきた」「部屋にいったことがない」そして「Hのあととたんに電気をつける」など、徐々に男子の隠された本心に切り込む内容に思わず吹き出す。そして最後に「3つ以上該当したあなた」⇒「カレはあなたに気がありません」と書いてある。

 上映前のプレス試写室でも、食い入るように読む女性の姿が目立ったが、お隣の推定アラサーなお二人のうち一人も「アタシ当てはまってる、3つって超キビシクない?」などと真剣に話していた。始まる前から笑わせてくれる。

 同名の原作は、こうしたリアル恋愛エピソードの数々で女性のホンネを掴み取り、全米でベストセラーになった。映画にも冒頭のチェックリストのように「男から見りゃとっくに終わっている、もしくは遊ばれているだけ」の哀れな関係に気づかず悩む女の子が何人も出てくる。

 たとえば「結婚しない理由」をもっともらしく語る男と何年も同棲している女や、ネットで知り合った男に夢中になる女など、「イタい」けど憎めない人物たちの、ちょっと切ない人間模様が描かれる。

 女たちがコテンパンにされる、こうした前半の流れで飛ばしてくれれば、普段気まぐれな女の子に痛い目にあわされている男性陣には痛快なギャグ映画になったと思うが、当然これは「オンナノコ応援映画」。後半には手痛い逆襲が待っている。「男 vs. 女」の戦いは、やっぱりオンナが勝つものなのか。

 なおこのラブコメ、デートで見ると綺麗に爆笑ポイントが男女で分かれる作品。能天気に楽しんでいると、「どうしてあそこで笑うのよ!」と、鑑賞後にこっぴどく叱られる事確実。仲良くしたいお相手との鑑賞はオススメしない


■作品データ
そんな彼なら捨てちゃえば?
He's Just Not That Into You
2009年8月1日(土)、丸の内ピカデリーにて 全国ロードショー
2009年/アメリカ/カラー/129分/配給:ワーナー・ブラザース映画

スタッフ
監督:ケン・クワピス
製作:ナンシー・ジュヴォネン
製作総指揮:ドリュー・バリモア、トビー・エメリッヒ、ミシェル・ワイス、マイケル・ビューグ
原作:グレッグ・ベーレント、リズ・タシーロ
『そんな彼なら捨てちゃえば』(祥伝社刊)/『恋愛修行』(アーティストハウスパブリッシャーズ刊)
脚本:アビー・コーン、マーク・シルヴァースタイン
撮影:ジョン・ベイリー
プロダクションデザイン:ゲイ・バックリー
衣装デザイン:シェイ・カンリフ

キャスト
ベン・アフレック
ジェニファー・アニストン
ドリュー・バリモア
ジェニファー・コネリー
ケビン・コノリー
ブラッドリー・クーパー
ジニファー・グッドウィン




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